ETAの武装闘争停止
武器よさらば。
http://www.afpbb.com/article/politics/2753575/6148919
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-11192114
バスク独立運動を知ったのは1964年公開の「日曜日には鼠を殺せ」を見たときだった。原題は”Behold the Pale Horse” 「蒼ざめた馬を見よ」という『ヨハネ黙示録』6章8節の有名な聖句であるとあった。邦題は原作名の“Killing a Mouse on Sunday”に拠っているらしい。 スペイン内戦後が題材で、配役もグレゴリー・ペックやアンソニー・クインなど一流で非常に良作。武器を棄てることは、武器を手にする事より遥かに勇気がいる事だ。ETAの武装闘争停止宣言はこれで8回目だが、国際的な非難やETA掃討作戦による相次ぐ活動家の逮捕や経済危機による失業問題などで活動も行き詰まりを見せていた。IRAも武力闘争を放棄して久しいし、911以降、『過激派』が世界中でどう見られるか(扱われるかと言い換えてもいい)を考え抜いた結果が、武力闘争放棄なのではないか?カタルーニャにしてもバスクにしても、武力闘争の始まりは、軍事独裁主義化したスペイン内戦後のフランコ将軍とマドリード人への抵抗からだったし、クラシコが盛り上がるのは、軍事政権に対する地方組織の抵抗の象徴としてバルサが応援されている側面があったからだ。
だが今ではカタルーニャも独立運動していてカタルーニャ代表や自治政府もある。バスクも民主的過程を経た分離独立を目指すのなら、マドリード人がちょっかいを出してくるだろうが、カタロニアのようにスペインの枠に留まって自治権拡大を目指すのなら、マドリード人もそうはちょっかいを出せない。バスク人の気持ちが、民族としての豊かさに繋がっている。今まで自治体ごとがバラバラでサッカーも万年優勝候補止まりだった。せっかくスペインがW杯で優勝して、国としての一体感がやっと出来つつある今、不毛な武力闘争なんかしていたら、浮いてしまうだけだろう。大半のバスク人にとって、独立は重要な問題ではない。経済的に不安定な少数派で独立するよりも、スペインと歩みを進めていこうとする考え方が主流派だからだ。むしろETAの活動は、バスク地方や民族全体のイメージを悪くし、観光や生活に悪影響を及ぼすとしてバスク人自身からも非難され続けてきた。今回の武装闘争の停止は誤りではない。そして、恒久的な武装解除に至った時に、その決断は「正しい」と評価されるだろう。
・・・ただし善悪は別としても、武力闘争をやれるだけの気概は少し羨ましかったりする。
http://www.afpbb.com/article/politics/2753575/6148919
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-11192114
バスク独立運動を知ったのは1964年公開の「日曜日には鼠を殺せ」を見たときだった。原題は”Behold the Pale Horse” 「蒼ざめた馬を見よ」という『ヨハネ黙示録』6章8節の有名な聖句であるとあった。邦題は原作名の“Killing a Mouse on Sunday”に拠っているらしい。 スペイン内戦後が題材で、配役もグレゴリー・ペックやアンソニー・クインなど一流で非常に良作。武器を棄てることは、武器を手にする事より遥かに勇気がいる事だ。ETAの武装闘争停止宣言はこれで8回目だが、国際的な非難やETA掃討作戦による相次ぐ活動家の逮捕や経済危機による失業問題などで活動も行き詰まりを見せていた。IRAも武力闘争を放棄して久しいし、911以降、『過激派』が世界中でどう見られるか(扱われるかと言い換えてもいい)を考え抜いた結果が、武力闘争放棄なのではないか?カタルーニャにしてもバスクにしても、武力闘争の始まりは、軍事独裁主義化したスペイン内戦後のフランコ将軍とマドリード人への抵抗からだったし、クラシコが盛り上がるのは、軍事政権に対する地方組織の抵抗の象徴としてバルサが応援されている側面があったからだ。
だが今ではカタルーニャも独立運動していてカタルーニャ代表や自治政府もある。バスクも民主的過程を経た分離独立を目指すのなら、マドリード人がちょっかいを出してくるだろうが、カタロニアのようにスペインの枠に留まって自治権拡大を目指すのなら、マドリード人もそうはちょっかいを出せない。バスク人の気持ちが、民族としての豊かさに繋がっている。今まで自治体ごとがバラバラでサッカーも万年優勝候補止まりだった。せっかくスペインがW杯で優勝して、国としての一体感がやっと出来つつある今、不毛な武力闘争なんかしていたら、浮いてしまうだけだろう。大半のバスク人にとって、独立は重要な問題ではない。経済的に不安定な少数派で独立するよりも、スペインと歩みを進めていこうとする考え方が主流派だからだ。むしろETAの活動は、バスク地方や民族全体のイメージを悪くし、観光や生活に悪影響を及ぼすとしてバスク人自身からも非難され続けてきた。今回の武装闘争の停止は誤りではない。そして、恒久的な武装解除に至った時に、その決断は「正しい」と評価されるだろう。
・・・ただし善悪は別としても、武力闘争をやれるだけの気概は少し羨ましかったりする。
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