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<<   作成日時 : 2012/12/09 02:04   >>

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 情報爆発と情報の質の低下がひどい。


 環境省では2010年4月に環境経済観測というものが行われている。企業の環境ビジネスに対する認識や、企業が供給する環境に配慮した製品・サービスの状況などに関する調査で、「環境経済観測調査(環境短観)」とも呼ばれている。要は環境産業の動向と経済状況の関係を把握するために、環境産業に焦点を絞って行われた、国内初の経済動向調査である。調査対象は東京・名古屋・大阪の上場企業などからランダムに抽出された2050社で、このうち486社から回答があった(有効回答率23.7%)。それによると、現在の環境産業については多くの企業が閉塞感をもっているものの、6割以上の企業が今後10年にわたって発展していくと回答している。また、10年先に発展が期待できる分野として、次の製品・サービスが挙げられていた。(1) 環境配慮型自動車(21.8%)、(2) 太陽光発電システム(18.5%)、(3) 再生可能エネルギー施設(18.1%)、(4) 省エネルギー・省エネルギー管理(15.0%)、(5) スマートグリッド(9.7%)。このうち省エネルギー管理には、(1) 断熱材、(2) 燃料電池、(3) LED照明、(4) 省エネ型照明器具、(5) 高性能ボイラー、(6) ガスコージェネレーション―などが含まれている。このまま行けば2020年度には環境産業の市場規模が120兆円を超すことも予想されている。

 ところがこういった環境製品等の環境影響に関する基本情報は、製造から流通、使用、廃棄までといったライフサイクル全体で捉える必要があるため、比較評価を行う場合にも比較条件を揃えるなど、評価の専門性が必要不可欠であり、場合によっては業界団体の恣意的な要素が入りかねない。そのため、情報の品質に対する保証が必要となる。この場合の品質保証とは、自己保証、第三者認証、情報開示の3つを指していることが多い。第一に自己保証をされた情報とは、情報の発信主体の自己基準に基づきその基準に該当すると宣言されるものであるが、発信主体への信頼が前提となるため、当該組織が信頼を著しく損なっている場合には機能しない。第二に、第三者認証は、発信者(第一者)と受信者(第二者)以外の第三者が一定の基準に該当すると保証するものであり、自己保証よりは信頼性が高いが、第三者機関への信頼性の問題が残るとともに、認証手続きが非常に困難である(マリンエコラベルが好例)。第三の情報開示は、情報の属性等を開示するもので、その信頼性の判断は受信者に任されるが、膨大な属性情報を一般利用者がいちいち確認することは困難である。各地域で多彩な施策が導入されているが、その施策の実施内容と効果を、地域条件の違いを加味して分析する作業は事業者・消費者双方にとって多大な負担であり、事後評価情報を収集・共有できる仕組みが必要である。

 また環境情報の流通場面(=利用目的)を見ていると、エコマーク(第三者認証)、グリーン購入ネットワークによるガイドライン(評価項目の共有)、環境技術実証(環境対策装置の性能の試験とそれに基づく信頼できる情報の作成)などの購入段階における選択支援、使用段階での行動誘導に係る情報(システム)は整備されてきている。しかし、維持・修理段階や、廃棄段階の選択肢に対する情報の整備・提供が不十分なままだ。例えば購入した品物が壊れた場合に、それを修理した場合と廃棄して買い換えた場合のどちらが環境負荷が少ないのかという情報が判断材料として必要不可欠であるが、耐久財に分類される家電製品や車、パソコンなどは比較的そろっているのに対して、消費財に近い衣料や家具、洗剤、食料品等ではあまり見かけないし、そのデータも環境配慮製品の性能データであって、どのように環境改善効果があったのかという観点ではない。同様にゴミの減量化や分別の徹底が廃棄物処理や資源エネルギー問題にどの程度貢献しているのか判らないし、現行の処理システムには無駄な部分があるかも知れない。そもそも収集したゴミをどのように処理・処分されているのかさえ、一般市民には判らない。このように購入時の情報はあってもその後の情報共有がほとんど成されていない。ユーザーレベルの使い方や廃棄等のグリーン化を促すような情報整備が必要だろう。

 ・・・「環境情報学」という体系と実践の知見の整理が先なんじゃないの。

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