海を往く者

アクセスカウンタ

zoom RSS 大谷君は堂々とMLBに行くべき

<<   作成日時 : 2012/10/26 00:11   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 巨人の存在が日本球界の危機だろう。


 危機的と感じるのは表現として正しいかもしれない。しかし、なぜそのようになったのかというと、彼が米国のベースボールの方が上だと感じているからだ。ベースボールそのものは素晴らしいスポーツだ。そうではなく「狭い島国根性」しか見えてこない「日本野球の価値観」がつまらないだけなのだ。例えば桑田氏の著書には日本サッカー協会幹部との対話や他の競技の視察や分析もあり、グローバルな視点を見据えた上で戦前からの日本野球史を分析し「未来の野球道の再構築」を考えていて、大変説得力があったし、野茂氏や長谷川氏、佐々木氏の話も素晴らしかった。およそ世界基準というものを見据えた上できちんと語っている。反して酷かったのは鈴木啓示氏の講演。ひたすら根性論と野茂氏と米国の悪口だけ。これを見て、今の若者が日本のプロ野球よりも米国のベースボールの方がいいと言ったとしても、何も間違ってはいないと思う。例え、メジャーに上がれなかったとしても、自分は選択の失敗などとは全く思わない。ドメスティックな閉鎖島国では出来ない素晴らしい人生経験になると思う。

 やはり周囲からの「大人の事情の圧力」は凄まじかったようだ。それを思うと、花巻東の佐々木監督は「まともな部類」だと思う。こういう場合周囲の大人が本人を脅迫するケースが往々にしてあるからだ。元巨人の桑田氏は中学時代にPL学園行きを中学から反対されて転校する憂き目にあっている。この時、中学のチームメイト何人かとセットで某強豪高校への進学を中学と高校が勝手に決めていて、桑田氏は在籍していた中学から「絶対にPLには行かせない」「某高校に行かないと仲間も入学できない。お前には友情がないのか」などと脅迫されたそうだ。どの高校、どの大学、どの球団に行くかで「大人の事情」や「地縁、コネ」といった本人に無関係な力学が働いてしまう。リトルからシニア、高校野球までの異様な精神主義がそのまま持ち越される日本野球界は、一種の宗教団体みたいなものである。プロになってまで暴力や体罰、上下関係、質を無視した量だけの前出の鈴木啓示氏のような根性論が付いてくる。それが現場に悪影響を及ぼし、スポーツ自体を劣化させている。まともな合理精神を持った人間なら耐えられない。

 自分はドラフト制を強く支持するわけでも強く反対するわけでもないが、ドラフト制を採用すれば、つまりアマチュア選手が入団する球団を選べなければ(そして、以前の逆指名のように選手の選択の自由を増やす制度がなければ)、アマチュア選手の国外流出が強まるのはやむを得ない。MLBの制度を理想化する人は、自分が選手の流出を助長していることくらいは認識すべきだ。ドラフト制度というのは戦力均衡の為に、敢えて世界共通の経済概念である自由競争の原則を曲げて独占禁止法の除外認定を受けた特例(ちなみにMLBは反トラスト法の合理の原則の適用を受けているが日本は除外認定申請すらしていない。だから実はナベツネが「ドラフトは独禁法違反だ!」と吼えるのは日本に限っては一理ある)というだけのもので、それ以上でも以下でもない。MLBだって今黄金時代を迎えているけど、それ以前はストライキがあったりして暗黒時代を経験してから仕組みを作り直して良くなった。MLBと同じものを作る必要はないけど、今の仕組みのまま続けていけば日本プロ野球が長い暗黒時代に入ることは明白だ。

・・・どの「日本の大人の事情」にも利益をもたらさない大谷君の決断が最も潔いと言えるのだ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
大谷君は堂々とMLBに行くべき 海を往く者/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる