海を往く者

アクセスカウンタ

zoom RSS 海洋関連の会合115

<<   作成日時 : 2012/07/16 00:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 めちゃくちゃ疲れた。


 副題でそう書くのも当たり前で、3日間動きっ放し。さすがに玉川大のT先生のお呼びとあっては断るわけにも行かず、朝から豊橋技科大入り。この大学、駅からの直線距離は大したことはないのだが、半島部を回り込む形になるため、30分以上かかる。会場に着くとやはり表浜のT夫妻があいる。先日の海民ネットワークでも同行したのでかなり面識がある。今度見学させてもらえるようにお願いをした。海洋教育と防災教育をからめてシンポジウムをやろうというのだが、似て非なる分野だと思う(この見解だけは海洋学会の連中と同じなのだけど)。岩手大のS先生は本郷での発表の使い回しだし、阪大に移ったA先生も表浜というフィールドのメリットについて表層的にしか話していない。地域特性はあるけど、それはハザードマップとかの作成の場合であって、避難に関する限り全国共通でないと意味をなさないと思うんだけど。玉川大のT先生はその辺を理解していたようで、童謡に合わせて避難動作を覚えさせるなど教育者らしい工夫が見られた。パネルディスカッションはやや散漫。学習院大のS先生がいないとかなり厳しいと思う。

 2日目は午前中に急遽梅田で府大のY先生と会合。この先生は、冬眠癖のある人で毎年年度末になると音信不通になる。それが今年はだいぶ長期化して7月まで引っ張られたため、さすがに業を煮やして学部長のI先生に直訴したら巣穴からようやく出てきた。ジジイも使いようによっては役に立つ。11月のさんフェアの協力依頼と実施体制の確認をしてから鳥取に向かう。本業のからみで鳥取環境大で年2回シンポジウムを開催しているのだが、今回は行ける距離内にあったため、参加する羽目に。3時間近くかけて鳥取に着いたらいるはずのバスが居ない。案内所に行くと4月のダイヤ改正で開催時間に間に合うはずの便が削られたとのこと。次便だと15分遅れになってしまうので会場までタクシーに乗る羽目に。会場入りするとすでに始まっていた。もちろんK女史がいる。発表内容はかなり不満。環境省はJAMや気象研の代理発表に過ぎないし、大学も漂着物の再現モデリングのなぞり書きに過ぎない。重要なのは再現モデルの信頼性ではなく、いつどこにどれだけの漂着物が流れ着くのかということだと思うんだけど。

 3日目はまず阪大。今回は心斎橋に宿を取っていたので少し早めに出たらM先生と乗り合わせた。この大学に限らないが、海洋村では大学関係者は公共交通機関に乗る傾向が強く、企業関係者は車に乗る傾向が強い。研究室で打ち合わせ。毎度の事ながらろくな引き継ぎがなされていない。マニュアル1つ満足に整備できない連中ってどんだけ程度が低い仕事をしているのかと思う。だからMESは官公庁から「いらない子」扱いされているのだが。とりあえず所管事項説明2回目をしたら何とか理解できたようなので辞去して海技大に向かう。T先生を訪ねて英訳白書を渡すのが目的なのだが、今回研究発表会の評価も依頼されているのでそちらの面倒も見る羽目になる。今回どちらかといえば航海科主体の発表会なのだが、H先生の水先人の発表に強い違和感を覚えた。先年、制度が改正されて経験者の一級水先人に加えて未経験者でも可能な三級水先人という制度が新設されている。海事代理士と並んである意味、海洋村の個人事業主的な存在なのだが、既存の一級水先人が三級水先人を軽く扱うという。

 その理由が社会人経験が足りないだの、海技の知識が足りないだの言うが、それでいてノウハウを共有せずに秘伝化するという物言いは根本的に間違っている。「事故を起こさないように船舶を船長に代わって安全に嚮導すること」が水先人の大目的であり、それが船長経験者でなければ出来ないというのは論の立て方からしておかしい(この論を成立させるためには船長の狭水域および港内操船能力が著しく低いという前提が必要)。船長のリーダーシップや能力を云々するのであれば、個人の資質によらず、定量的に教育機関で教育して育てることが可能である。そうはならないのは、事故が起きる可能性は年齢にかかわらず、個人の能力差や経験の多寡、考え方の差異が大きいことにある。いずれにしても教育システムの見直しで済む話であって、「若いから」「経験者だから」という前頭葉激しく欠落系の発表はおよそ研究の名に値しない。老人の既得権に過ぎない水先人制度自体を完全破壊した方が「船舶の安全運航」にはよほど寄与するだろう。それとも震災の時に誰一人本船を離れなかったとでもいうのかね?

 環境放射能のF先生は物理屋なので物理現象にしか興味がないらしく、「環境影響にどれくらい影響があるのか?」と質問しても趣旨自体が理解できていない様子。淡水に放射能がたまると海水のように希釈されないまま、川を伝って沿岸部に堆積してしまうので、一度そこの食物連鎖内に取り込まれてしまうと半永久的に抜けなくなってしまう。ウナギに取り込まれたらまぼろしの料理になるかもしれない。T先生のジョセフ・コンラッドの「潟」は学生時代に読んだことがあり、小生は著者のポジションをこれまでずっとアーサードのポジションだとばかり思っていたのだけど、どうも違う様子。では白人なのかと言えばそうでもない。ジョセフ・コンラッドはポーランド出身の白人なので「大英帝国のコミュニティ」には入れないはずだし、亡国の民ではあるが、別に植民地化されたわけではないので、「大国の横暴への怒り」という点では同じであってもマレー人とは政治的なスタンスが異なるはずだ。この質問をしたら終わった後にえらく感謝された。

 …晩は駅前でお礼をかねてT先生と軽く一献。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
海洋関連の会合115 海を往く者/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる