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zoom RSS 日本海洋政策学会の理想と現実

<<   作成日時 : 2011/11/08 05:52   >>

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  学会は出来たけど・・・


 今年の1月に出来たこの学会、海洋の総合的管理、持続可能な開発等に向けた総合的な海洋政策形成のための学際的かつ総合的な学術研究の推進を目指す学会である。ところで、学会の条件として査読付きの学会誌を最低年1回出すという決まりごとがある。そのため、学会活動の中核となる学会誌の創刊がこれまで求められてきたのだが、学会組織の体制を整えるのに時間と労力を費やされてしまい、発行がだいぶ遅れていた。海洋政策全般を取り扱うので当然のことながら法学から工学、理学、農学、経済学、歴史学と海洋に関することなら全てをカバーしなければならないのだが、この作業、すごく骨が折れる。なぜかというとその学問体系ごとに論文募集、査読、編集のお作法が微妙に異なっているので、図表の作成、挿入や執筆要領が定まっていないと延々十数ページにも及ぶような長編の法解釈論を読まされたり、「もうちょっと待って」などと言っては図表を差し替えようとして限界ギリギリまで投稿を引き伸ばす工学屋さんや生物屋さんとか、「自分の所属分野ではこうしている」と執筆要領にケチをつけてくる理学屋さんとか実に苦労が絶えない。

 で、出来たものを実際に読んだら何のことは無い。1回目と2回目の研究発表時の原稿をとりあえず体裁を整えてがっちゃんこ(役所言葉で「資料を1つにまとめる」の意味)しただけ。新規投稿がよほど少なかったとしか思えない。実際問題として新設学会でかつ自分の本来の専門とかけ離れているため、よほど熱意のある人間以外は自分のところの学会に発表した方が研究成果として評価されるから、わざわざこんな辺鄙な学会に提出する意味が無い。では若手なら良いのかというとこれが年寄りよりも余裕が無い。理系のポスドクにはそんな他流試合をやっている余裕はないし、提出の可能性のありそうな学際領域の国際関係論や環境学をやっている連中は国際法や環境問題の中の一つに「海洋」があるのであって、海洋が専門ではない以上、こちらの分野から大量に出されることも考えにくい。そうすると学生(学部・修士)の論文に期待がかかるところだが、そうすると実務経験が無いので論文の内容に深みが無い。というかその程度の論文なら夏に行っている海事新聞の懸賞論文で用事が足りてしまう。つまりこの学会は屋上屋をかけるものでしかないのだ。

 ・・・困ったことに年次大会呼ばれているんだよな。。。

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