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zoom RSS さらば羊蹄丸

<<   作成日時 : 2011/10/01 00:10   >>

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 昭和が、また一つ無くなった。


 言いたくはないが、やっぱり金か。小学生の時の社会科見学で、この博物館を訪れた事があった。まだ当時は国鉄の青函連絡船は現役でここには無かったが南極観測船宗谷は展示されていたがその時はなぜかこの宗谷を見物できず、現在でも残念に思っている。青函連絡船といえばもうなくなってから24年もたつので、いまや過去帳入りしていて知らない人も多いでしょうね。でも要諦丸をはじめ青函連絡船の果たした役割は大きく、北海道の歴史を語るうえでもぜひ残してほしいものだ。日本が本国やフランスやイタリアなどに劣る部分は、こういう歴史や文化よりも経済的事情を優先させてしまう点にある。やむをえない場合もあろうが、自国の歴史を保存しないから中国人や韓国人に妄言を押し付けられるのだ。財界の黒幕、右翼のドンと呼ばれた笹川良一氏が、競艇の胴元である当時の日本船舶振興会の稼ぎを社会還元する一環として船の科学館を作ったと聞く。すなわち、競艇にカネを注ぎ込む人がいて、黒幕だのドンだのと恐れられようとも体を張って世間を仕切る人がいて、そういう人達を許容する社会だったから、船の科学館が現実的に成り立っていた。民間の運営する財団法人であることから天下りや干渉を嫌い、所管官庁(旧運輸省、現国土交通省)と正面切って喧嘩ができたのは、笹川良一のおかげだ。

 解体したら同じものは復元できない遺産だ。だが改装費用に加えて毎年3千万の維持費が要る。レンホー的発想なら迷わず仕分けの対象だが、これをもったいないとして公的管理し、他の同様の事例も同様に公的管理して行けば、財政破綻を後押しすることになる。となれば、「改装費用+維持費」を上回る「安定した売上」を、羊蹄丸を使って稼ぐ仕組みを考え実現するのが民間だが、そういう民間の知恵を制限させて、活力と体力を殺ぐのがポスト小泉からの政治。そして、そういう政権を発足させたのは過半数の有権者である。過半数の有権者にそんな意図は無かっただろうが、羊蹄丸を解体に追いやったとすれば、その根本原因は過半数の国民にある。次の選挙では、目先のバラマキに釣られずに、少しは深く考えてから投票して欲しい。水があまりに澄んで清浄な湖には生き物が生息できないように、世の中が建前論で綺麗になればなるほど、社会に潤いを与える者でも生きて行けなくなり、殺伐・荒涼とした世の中になることを予感させる出来事だ。9月末に休館になったが、引き取り手は現れていない。

 …そういえばギリシアに行った時、アテネからミコノス行きの船が青函連絡船の中古だったな。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめてのコメント、失礼します。

予てから拝見させて頂いておりますが今回の記事、私も同感であります。
私的に正義って、悪をも知ってこそ。
そう思います。
ton
2011/10/01 08:09
ton氏

コメントありがとうございます。

 ただ船館にも批判すべき点はありますよ。人がよいというのか大らかというか東大とかMESで実験に使った後のドンガラを引き受けてしまって、それもまた維持管理に多大な負担になっていましたから。羊蹄丸をもらってきた時点で改築時期に差し掛かっていたのですからそちらに費用をかけるべきだと思いましたがねぇ・・・


>私的に正義って、悪をも知ってこそ。

ある正義の反対は別の正義ですからね。
Flagship
2011/10/02 09:47

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