海を往く者

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zoom RSS ホームドアは要らない

<<   作成日時 : 2011/07/08 00:08   >>

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 税金投入など以ての外。


 http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo06_hh_000047.html

 国交省の予算に関係する調査を、国交省がやって正しい統計になっているのかどうか甚だ疑問に思う。旧国鉄時代じゃあるまいに、国民の6割が「税金投入OK」などといったい誰が思うのだろうか?いくら公共交通機関とはいえ、一民間企業の設備投資に税金を使ってよいと考える人間が過半数も存在するなど到底あり得ない。国が守ってくれないとか、鉄道会社が守ってくれないとか、いつまでも、何も考えずに、のほほんと暮らせると思ってる人に、甘ったれんな。と言いたい。鉄道という文化は昨日今日の話じゃない。さも、正論をかざして、なんでも囲ってもらうのが当然だと騒ぎ立て、安心安全を叫び、守ってもらえるもんだという論調はどうにかならんのか。結局、人を信じられなくなり、自分で分析する力、危険を察知する力、物事に対するリスク、本質を見抜く能力、そういう、諸々のことがなっていない。それが今の日本の国民性であり。最も恥ずべきかつ治すべき病だと思わずにはいられない。

 山手線のホームドア設置費用約500億円、東北縦貫線の建設費用約400億円、京浜東北線の新車投入費用約880億円、ホームドアがいかに無駄な投資かわかる。そもそも鉄道輸送は年々減少の一途をたどっている。人員削減には直結でコスト削減には有効である反面、確実な動作を期待されており、異常動作が重大事故に発展の可能性もある。維持管理費用も膨れ上がるはずで、過剰投資だろう。東京メトロみたいにワンマン運転するわけでもないのにホームドアによって何の恩恵があるというのか?南北線みたいに新規で作った路線でもなければ、既存のホームは補強もしなければならないし、運行時間中には工事できない。本格的な地下鉄のワンマン運転は、福岡市交通局から始まっている。保安の確保にはいろいろな検討がされたが、車掌の出発監視に替えて、運転室からモニターでホームの様子を監視できる方法が採用された。その後ワンマン運転を計画した名古屋市交通局、大阪市交通局などと同様に大江戸線もこのモニター方式を採用している。ほぼ同時期に開業した南北線の場合は、いろいろな検討をした結果、開業直前になって現在のホームドア方式を採用することになる。

 一番の問題は、ホームの基礎が、昭和の初めのころから存在する、古いものが多いという点にある。現在のホーム上にそのまま設置してしまうと、ホーム自体の幅が大分狭くなる。ある程度のホームスペースを確保してとなると、大規模な改良工事が必要だが、それだけの土地がある駅は、山手線内に関して言えば、かなり少ない。山手線の西側区間(品川-赤羽)は、120年以上前(1885年)の開業だ。それに、当時の路盤は現在の山手貨物線(埼京線・湘南新宿ライン)として使用されている部分であり、開業当時はまだ国営化される前の民間企業で、単線区間もあり徐々に複線化が行われていた。1925年には複々線化が完成し、現在の貨物・旅客分離が出来上がったが、この時点では、開業当初は原野に近かった山の手地域も、商業・住居地域として大きく発展し、満足な用地確保は既に不可能な状態となっていた。そもそもホームドア(ゲート)の導入には下記に示したように技術的に無理な面があるから全駅義務化は不可能だ。

@ドア位置がずれる車両は入れられない
→設置には停止位置の制度を確保する定位停車装置の導入が必要である。どうやっても位置が合わない1〜2扉車の多い特急・グリーン車・特殊ドア車両(東急東横線のように4扉車の路線に日比谷線の3扉車や5扉車が混在するなど)が走る路線は不可能。(ホームドア(ゲート)設置予定の山手線は、まだ作って数年の6扉車をドア位置がずれるとの理由で順次廃車。ホームドア(ゲート)を入れるために新車を廃車するという矛盾)

Aスペースと重量をとるため、極端に狭い駅および地盤の弱い駅は物理的に不可能。
(川岸にあるためエレベータですら設置困難なJR御茶ノ水駅などは設置したら乗車規制が必要)

B急カーブ駅にあわせたホームドア(ゲート)はまだ開発されていない。
(東武浅草・大山・下板橋、JR飯田橋、小田急代々木八幡、厚木駅など)

 実際の問題として、日本国の鉄道事業者は、必要な経費を賄うための収入を株式公開による売買ではなく主に乗車運賃に頼っているから、大きな設備投資が必要な場合、その財源は結局運賃収入に求めることになる。つまり、運賃を値上げしてでも(あるいは値下げできる運賃を値下げしないでも)必要な投資なのかどうか?という話に帰結するのだが、鉄道の安全対策は何もホームドア(ゲート)のみで解決できるものではない。設備投資をするときに、何を優先するのか、どこまでのレベルを求めるのか?という取捨選択の話になる。よって山手線なら新宿、池袋、上野、秋葉原、東京、新橋、浜松町、品川、渋谷などの大規模乗り換え駅はホームドア(ゲート)が必要だが、同じ山手線でも乗り換えや乗降客数のさほど多くない目白や田端、駒込なんかは別に要らない。後は関東近郊なら乗り換えや乗降客数の多い浦和、大宮、赤羽、錦糸町、千葉、横浜、川崎、大船あたりにあればいい。それだけなら大した費用にならないはずだ。安全と称して何でもかんでもつける必要はないし、さらにやろうと思えば、下記のような比較的安価な安全対策で事故を減らす努力は出来る。

・泥酔者に対しての鉄道会社の裁量で乗車を拒否できる法律整備とそれに伴う乗務員・駅員への限定的な司法警察権の付与
・目や耳が不自由な乗客に対しての駅員・乗務員介助による安全の確保
・新幹線の新大阪駅や埼玉のニューシャトルのような安価なホーム金属柵を設置する

…乗客の乗り方のマナーが悪くなったのは事実だが。

  

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
必要な経費を賄うための収入を株式公開による売買に頼っている国の例を挙げていただけるともっといい記事だと思います。
  
2011/08/15 09:41
 本国のユーロスター新線建設がそれに該当しますが、今回は日本の事例に収めたいので割愛しました。悪しからず。
Flagship
2011/08/16 06:56
あなたの様な健常者には不要かもしれませんが、目の不自由な人が目白駅でホームから転落して電車に轢かれ死亡する事故も起きていますので、この意見に同意はできません
よく考えてください
2011/08/16 19:25
>目の不自由な人

「目や耳が不自由な乗客に対しての駅員・乗務員介助による安全の確保」ときちんと書いてあります。人の文章をよく読まないで発言するクソ馬鹿の同意なんぞ要りません。永久に黙りなさい。
Flagship
2011/08/17 06:21
おっしゃる通りです。
ホームドアは電気の無駄遣いと業者肥やしに過ぎません。
anti_platformgate
2012/09/12 22:47
コメントありがとうございます。

>ホームドアは電気の無駄遣いと業者肥やし

 小田急新宿駅の急行線ホームでつけようとしていますが、同じホームにはドア数の違う特急も入ってくるので何の意味があるのかと正直思います。ドアのついていない降車ホーム側で転落したら結果は同じですし。
Flagship
2012/09/13 10:18
そもそも目の不自由な人は鉄道なんか利用しないでしょ。するとしても付き添いの人がいるだろうし

ホームドアとかいらないわ
まりりか
2014/02/15 16:38
実際にホームから落ちてみましょう。そうすればありがたさが分かりますよ。

まあ賛否両論ありますケド。
SS2
2015/04/17 19:41

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