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zoom RSS リニア・鉄道館の展示は劣悪

<<   作成日時 : 2011/06/23 06:47   >>

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 もっと一層奮励努力せよ。


 学会大会終了後は個人エクスカーションと称して金城ふ頭のリニア・鉄道館を訪問した。これがかなりダメダメな存在だ。まず、アクセスが車かあおなみ線に限られる。しかも私鉄扱いなのでトイカ(スイカ・イコカ相当)が使えずにマナカ(パスモ・ピタパ相当)を使わなくてはいけない。JR東海もあおなみに出資しているのに何を考えているのか。名鉄名古屋駅からあおなみ線名古屋駅の乗換えは不便の極みだ。乗車時間が片道30分で、待ち時間が15分だから1本乗り損なうと45分も無駄にしてしまう。雨が降っているのに駅から鉄道館までのアーケードもない。雨天時は非常に困る。

 わずか3台しかない自販機で食券まがいのチケットにQRコードがついていてそれを読み込ませて入場するという方式。せっかく券売機でトイカが使えるのに入場入り口が係員によるアナログ方式なのが意味不明。せっかくなら私鉄や地下鉄博物館のように駅で使用している発券機をそのまま使用して発券するようにして自動改札を入場口に設置するとか、逆にレトロ感あふれる出札窓口で硬券で出札して、入り口を昔の改札風にして改札鋏を入れるとかすればいいのに工夫が足りない。場内は基本的に動線の存在を考えていないらしく、ジオラマと階段が近接しているなど観客同士がそこかしこで滞留する有様。階段のそばに行列ができるような設備を設ける意味が分からない。

 しかも中に入るとリニアはわずか。というか新幹線博物館状態。御料車などを有する大宮の鉄道博物館に展示車両で差があるとはいえ、鉄道博物館にはない新幹線車両(100系や300系)などもあるのだから生かし方次第でもっと良くなると思うのだが。超電導リニア展示室では、超電導磁石によって浮上走行するリニアの原理を、模型を動かしたりして学べるほか、 リニア開発のあゆみを示したパネル展示、リニアの時速500キロでの走行を疑似体験できる映像シアターが設けられていて座席に座ると、前方のスクリーンと側面の窓にCG映像が映し出され、どんどんスピードが上がっていく様子がリアルに体感できるが、博物館ならば実車映像を用意するべきだろう。さらに通路に記録映像のモニターを置くなどとは設計者は何を考えているのだろうか?

 展示車両は鉄道博物館みたいに新品同様かと思ったら、佐久間レールパークに置いてあったのをそのまま持ってきたので 足回りとか、泥だらけで非常に汚い。車内には、レールパーク時代の色あせた案内が残ったままだし、 「クハ111-1」の下手な文字も、プレートを作るとかせずにそのままだ。 新幹線車両はきれいだけど、在来線は曇ったライトレンズのままとか、汚れたガラスの ままとか、ある意味「運用車両としての臨場感ある展示」ではあるけど、岐阜の美濃太田の保存車両留置線や京都の梅小路機関区のような「いつでも本線出場可能」というくらいの臨場感が欲しい。奥にある車両には接近することすらできないというのは論外である。

 供食体制と、ショップの扱いに大いに問題がある。どちらも博物館にとっては稼ぎどころだろうに、飲食スペースやその内容はNREが経営する「日本食堂」には到底太刀打ちできない。せっかく新幹線の食堂車を展示するんだからこちらも車内で食事が出来るようにすべきだ。最低限、東海道新幹線各駅の駅弁位は売るべきだし、もちろん昔のメニューを再現して車内で調理して出してほしい。野外展示の軽便鉄道の機関車と117系は遠くない将来塩害で腐食するだろう。食事場所に提供している割には、テーブルなどがない近郊型車体なので、食べるのに非常に苦労する。改造してテーブル付けた方が良いんじゃないだろうか。 こういう元にはない改造は賛否両論あるだろうけど、あれでは無理だ。

 ショップが入館しなくても入れるというのは結構良心的な印象だ。ただし、店内は常時混雑しているし、レジの前にも長蛇の列。とてもじゃないが、買い物をしようという雰囲気ではない。もう少し大きくしてほしい。ちなみに、10時頃は当然がらがら。買い物がしたいのであれば、朝一で突撃しておくべきだ。車両展示以外の資料も全くもって少ないし、鉄道の原理をわかりやすく説明するための展示物もスケールが小さい。これでは大宮に対する優位性は無いに等しい。シミュレーターはN700系はともかく在来線は「電車でGO」並みであり、かなりショボい。しかも有料で運転士のシミュレーター料金より、車掌シミュレーターの料金の方が高いのは何故なのか。

 そもそも館名に“リニア”と、目下JR東海が実現に力を入れている事業の名が掲げられているわけだし、運営形態も、「鉄道博物館」と「交通科学博物館」が財団法人による運営なのに対して、「リニア・鉄道館」はJR東海の直営である点からも公立の博物館よりもむしろ私立の博物館のほうが 内容・人気ともに充実しているという民間の力の表れであるのに、全くそれを感じない。極めつけに企画展のスペースと図書のライブラリー関係が無いような気がする。博物館で学習効果が得られないのは致命的だ。シミュレーターという名のアーケードゲーム機で遊ぶだけに終わってしまう。時間が経てば飽きられるのではないか。並んでいる車両の入れ替えをするとか定期的に魅力ある企画展を開催しない限り、訪問は一度で十分だろう。

 ・・・興味をひいた展示物は旧名古屋印刷所にあったと思われる硬券の印刷機と活版だけ。

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