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zoom RSS 新人社員教育のあり方

<<   作成日時 : 2010/09/24 06:51   >>

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 愚かだよねぇ・・・


 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/28/news079.html

 先日、ある会社の新人研修を見せてもらう機会があった。自衛隊+比叡山+教育会社での研修だそうである。接客マナーや基本動作など、「(一定の)型にはめる」研修は、個人の解釈の余地の少ない、身につけなければならない事柄だし、基本的な業務知識も目的によっては必要である(=軍ならばブートキャンプ相当の二ヶ月(陸)〜三ヶ月(空海)の基礎教育とプラスするところのこれまた約三ヶ月の基礎専門教育を受けられる)。だがそれ以外についての特訓型教育は甚だ不適切だと思う。しかもこれは企業の手抜き経費節減策でしかない。このような研修は不要どころか有害である。

 簡単に言うと、規律と協調性を学ばせたいのだろうが、特訓型研修では「命令に従う」「理不尽なことに我慢する」ことしか学べないので、考えることを放棄した体育会系馬鹿がのさばってしまい、社内がイエスマンの群れになってしまう。彼らは苦痛に耐える事には強くなるのだが、代償に苦痛の原因を取り除く工夫をする柔軟性を有する人材が育たなくなってしまう。なぜなら苦痛を除去しようとする人間は「根性無し」としてレッテルを貼られて集団から排除されるからだ。銃の使い方をいつまでも体で覚えている人間に、「Windowsを終了するときには、いきなりコンセントを抜いては駄目なのはなぜか」というのを体系立てて知識として覚えさせなくてはいけない。
 
 自主性やソーシャルスキル(組織の中での協調性、規律、相手への配慮など)の修得と特訓とは関係のないはずである。むしろ様々な体験を積む機会と時間の余裕を与えるという意味では、少なくとも「いつまでに」「どういうレベルになってほしいか」をあらかじめ設定した上で、自分で考えさせて行動するクセをつけさせないと、一方的な「知識伝達型」の講義では往々にして精神論に走ってしまい、定量的な評価がなされずに主観だけで評価し、研修生に恐怖と圧力を与えただけに終わってしまう(=上からの命令がなくては動けない)。豊かな創造力や果断な決断力が必要な組織では一番要らない人材である。 

 専門家の意見を採り入れるなどして、リーズナブルなメニューの構築や改善がなされることなく、上の人間の主観によって合否が決められたり、賞罰が与えられたりするというのは「しごき」や「いじめ」と何ら変わるところがない。人手不足があまりに深刻すぎて、OJTもやれずに過酷な戦場に一人放置プレイをカマされかね無い状況というのはすでに組織として崩壊している。人を育てる努力をしないのに即戦力のスーパールーキーを求めるというのは経営者の無能さを示すものでしかない。いかにポテンシャルが高い人材であってもビジネス能力は、実践を通じてしか身に付かないからだ。

 よく教育評論で「叱るのはいいが、怒るのはいけない」などと行儀の良いことを書かれている方がいるが、それは間違いである。厳しく躾ければ真面目な子ができ、放任しておけば自分勝手な子どもができる(大人になる)とは言い切れないだろう。なぜかこのあたりを理解できない大人がとても多い。自分の兄弟を見るがいい。同じ環境、同じ親で育っても全く性格は違うだろう。真面目な長男とおおらかな次男・・・など。教育評論を聞いていて一番もどかしいのはこうした自らの体験がありながら他人行儀な発言をしたり、自分の子ども時代の事を忘れたかのような評論を言ったりする時である。大学においてもそういう場面は多い。伝えなければならないことが、若い世代に伝わっていない。でも教え方を一度間違えてしまうと、逆恨みされたりするのでとても難しい。

 今の子どもは、注意されることに、慣れていないので、教育者の側も、ものすごく子どもに対して遠慮をしている。軽くアドバイスしたつもりでも、激しく凹んだり、過剰に防衛的になったりする。結果として、伝えるべき事が、何も伝えられていない。社会に出た後で困るのは子どもたちなのだが、子どもを外の世界の波風から守るのが務めだと勘違いしている親が非常に多い。親が、がんばって障害を取り除き、わざわざ子どもを打たれ弱くしている。年齢に応じて、摩擦や苦労に晒していかないと、むしろ子どもをダメにしてしまうので、感情でぶん殴る事があってもいいし、感情で正面から子どもと対峙することの何がいけないのかと思う。むしろ親子でないとそこまで胸襟を開いたやり合いはできないだろう。自分がされて嫌なことは他人にするな、という教育方針だけで、「あとはお前の人生」、と割り切らなくてはいけない。それは教育に答えは無い。とも思っているからだ。

 ・・・「組織にあっては上に絶対服従」なんていうK副委員長のような前頭葉激しく欠落系の老害は排除すべし。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
どこの業界も私めの業界も若者
(あまり使いたくないが)の定着率が低い・・・・

出だしの教育のまずさが多々ありますね。
諸先輩がたの教育のまずさ・・・・・
※往々にして先輩方のコミュニケーション能力の
 不足と独善にありますね。

>OJTもやれずに過酷な戦場に一人放置プレイを
>カマされかね・・・・

仕事を盗んで覚えろ!・・・・いまじゃ許されない
のんびりとした時代だったのでしょうか?(~_~;)
ebi
2010/09/29 23:34
ども。ご無沙汰しています。

@出だしの教育のまずさ

 何せ作業の効率化や若手の即戦力化を求める割には暗黙知になっているケースがほとんどですからねぇ。形式知にしようにも教科書は古臭いわ、諸先輩方は自分の習って来た時と同じ手法で教えようとするからまるで身につかないわ…

@仕事を盗んで覚えろ!

 「7割は現場、3割が教育研修」と習った覚えがあるのですが、今や職場の達成目標追求で忙殺されて、教育や学習に時間を割けないと言われています。研修内容の改善を求めたら「そんなことは忙しくて出来ない。コースを設定すればそれで教育が出来ているから良いんだ」と言われますた(−−+
Flagship
2010/09/30 00:25

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