海を往く者

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zoom RSS あいつがトラブル

<<   作成日時 : 2010/05/01 00:13   >>

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 結構、面白かったんだけどねぇ…


 http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=53GO670Ii1Q

 今でこそ「古畑任三郎」や「踊る大捜査線」、「アンフェア」、「SP」などで刑事ドラマの主力にのし上がったフジテレビであるが、7〜80年代はよくもこれだけ外すものかというぐらい刑事ドラマが不得手だった。当時、「オレたちひょうきん族」が終了した直後であり、「バラエティとは違う、若者ウケするオシャレな(トレンディ)ドラマ」という線から、「フィルム」によるアクションドラマが企画された。それが萩原健一&南野陽子ダブル主演の「あいつがトラブル」である。

 早い話が同じバラエティを避けてドラマで立ち向かおうとしたので、主役はあくまで南野陽子…のはずなのだが、なぜか準主役の萩原健一の扱いが上になっていた。コンセプトも異様で、「スケバン刑事」を知らない萩原健一と「太陽にほえろ!」を知らない南野陽子のコンビが売りのはずなのだが、明らかに萩原健一はマカロニ刑事が中年になっても生きていたらって感じの刑事だし、南野陽子は今までのイメージを覆すように自慢のロングヘアーをばっさりとカットして、ショートカットでイメージチェンジを図ろうとしていたらしい。

 だが、本人も「迷いがあった」と回顧しているように、スケバン刑事から本物刑事に成長しきれなかったし、「スケバン刑事U」や「アリエスの乙女たち」などでそれなりに株の上がった南野陽子の演技についても、雑誌などで酷評される有様(しかもこの当時、件の事務所移籍問題の真っ最中だった)。その上、織田裕二に至っては当時並行していたTBSドラマ「卒業」の出演を優先させたため、後半は一気に出番が減っている。どうやら打ち切りが決まった時に見限った可能性が高い。織田裕二が後日、「演じにくい役だった」とか「監督が役にやたら注文をつけてきたり、あれこれ変えたりとよくわからないまま終わった作品だった」などと言葉が少ないながらも語っている。

 当然、視聴率も散々(裏番組が「加トちゃんケンちゃん」「暴れん坊将軍」では明らかに不利だった)であり、わずか1クールで終了することとなる。正直、あまりに細かすぎる設定はかえって非常に判りにくかった(例えば南野陽子はヘアピンで手錠の鍵を開けてしまうという特技があるが、これは横浜の違う署のリーゼントの刑事さんが針金で鍵を開けていたのが元ネタ)。本作品は、妙に前後の刑事ドラマのミッシングリンク的な作品になっているが(例えば「サラリーマン刑事(=管理職)」「失踪人課」などの設定や、「刑事貴族2」に出る前の宍戸開や「踊る大捜査線」に出る前の織田裕二が出ていた)、これも「あぶない刑事」と「刑事貴族2」の間でスタッフが手空きだったのだろうか。

 どうも大川俊道は当たりと外れの落差が大きい作品の脚本しか書けないらしい。そのため、「知る人ぞ知る刑事ドラマであり、ガンマニアで刑事ドラマ好きでアイドルおたく」にしかウケる要素がない。何しろ製作会社がかのキティ・フィルムである。確かに実写部門で製作を行ってきた伊地智啓が入っているが、この当時は「うる星」、「めぞん」、「銀河英雄伝」「らんま」とアニメ絶好調期にあり、OPにピカソの「SHOUT」を持ってきていることからもそれは明白であるし、拳銃も左利きの南野陽子のために令子仕様‘のモデルガン(M39デベルカスタム)を製作されたことが話題になる有様。スタッフはフジテレビ版「あぶない刑事」を志向していたのではないのか?

 …ところで美咲令子は「GS美神」の元ネタのような気がする。

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