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zoom RSS 帆船の遠洋航海実習は不要である

<<   作成日時 : 2009/07/23 06:50   >>

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 そんな余裕があるなら社船実習にして。

 昨年「日本丸」「海王丸」が三級海技士の免状の取得要件である遠洋航海の対象から外された(遠洋航海自体は継続)。これを危惧される方が多いが小生はむしろ「遅すぎた」との考えを持っている。

 なぜなら、実際の船員教育としてみた場合、帆船実習は非常に無駄が多い。内航船では70歳を超えるような老人が未だに現役で乗っているのが現状である。ここで必要なのは「即戦力」であり、汽船実習ですら現場と程遠い教育内容(荷役作業があるわけでも、混乗船の英語教育があるわけでもない)の航海訓練所では、3ヶ月の帆船実習が社船で何も生かすことが出来ないのである。
 
 帆船肯定派の方は「帆船による遠洋航海を体験する事によって自然の脅威を感じ、その恐ろしい自然を味方につけて船を動かす事を身につける」ことをことさら強調されるが、ウェザールーティングも陸上からの船舶管理も可能になったこのご時勢に嵐の中に荷主から預かった荷物を抱えて汚損・破損・濡損のリスクを取る馬鹿は居まい。それ以前に内地巡航では「日本丸」「海王丸」共にほとんど機走である事実をご存知なのだろうか?

 乗船実習の意義は「社船では教育できないこと、海技免状を取るために必要な乗船履歴を付けること」であり、その意味からすれば帆船実習はその意義を事実上失ったと言っても過言ではない。海自や海保といった卒業後即座に現業の艦船・船艇に乗ってしまう連中にこそ必要だろう(「あこがれ」には夏休みに保大や保校の連中が一部乗船しているようだが)。

 今後は一般青少年への海事普及活動を増やすとのことで、一般人の乗船機会が増えること自体は良いだろう(代償に乗船費用は馬鹿高くなるか?)。だが、独立行政法人としてのお金が限られている中(航海訓練所は99.6%が運営費交付金というかなり補助金比率の高い独法である)、帆船を維持・定期更新する費用が、早晩負担し切れなくなる事は目に見えている。

 …内航船の現状を見る限り、カボタージュ(外国人船員規制)を撤廃するか、現在以上に女性、海自の任期制隊員のリクルートを行わないと確実に不足し続けるだろう。もっともそれすら社内教育できないほどに現在の内航海運には余力は全く無いのだが。

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