海を往く者

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zoom RSS 海洋のサイエンスカフェ批判

<<   作成日時 : 2009/07/22 00:01   >>

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 リンクされたので答礼をする。

 http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2009-06-25

 誰をターゲットに何を伝えるのか、何を最終達成目的とするのかがサイエンスカフェ(特に海洋科学)の場合、とても疑問に思う。サイエンスカフェに勉強会を期待している人もいれば、科学者との生の対話を求めている人もいれば、将来の進路の選択肢として聴きにきた人もいるだろう。言わば、科学者と一般市民とのファーストコンタクトになる。つまり話題提供者の力量や視点、理解している範囲によって千差万別の結果が出る。他分野以上にOUTPUT/INPUTの関係が重要になる。

 さらにサイエンスカフェの場合には、参加者はトークテーマあるいは講師自身に興味があって、参加していることが多いが、勉強会では参加者同士の会話が活発で名刺交換が当たり前に行われている。これは、勉強会に異業種交流会的な面があるからだ。
 
 ところがここに自分の専門領域だけしか話さないような人間が出てきた場合、科学コミュニケーションどころか対人関係としてのコミュニケーションすらままならない可能性が極めて高くなってしまう。こうしたお見合い形式の場合、第一印象で評価がほぼ確定してしまうので、それからの逆転劇を望むのはほとんど不可能と言って良い。これがただでさえ複数領域にまたがると自分たちで主張している海洋分野の場合、致命的な弱点になりかねない。

 たとえば地球温暖化問題の場合、負の面(海面上昇やその他発生する各種現象)についてはよく言及されるが、海底資源開発の可能海域が広がるとか北極海航路の開発が進むといった地球温暖化がもたらすであろう正の面についての言及をほとんど聞かない。海洋科学や海洋技術が海洋基本法とリンクしないと考える人間は物事を極小解釈するようなアホな人間を除いてほとんど居ないだろうし、その中にはメタンハイドレードや海底熱水鉱床のように科学技術が実装された形で用いられる局面が出てくる。このような場合に科学技術が及ぼす倫理的・法的・社会的課題(ELSI)をどのように考えているのだろうか?しかも言うに事欠いて下記の発言がある。

 海洋大でも越中島キャンパスではなくて,品川キャンパスだったら興味ありかも.
http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2009-05-21-10


 この発言に「サイエンスカフェの主たる対象は理学であって工学はエンジニアリングだから興味がない」という意識がありありと見て取れる。海洋科学で船や観測機器を全く使わない局面なんかあると思っているのだろうか?だから海洋のサイエンスカフェは偏った知識を与えるだけだから意味がないのである。わざわざ裏書をしてくれてありがとう。もしも工学屋の僻みと反論するのなら掛かって来なさい。相手をしようじゃないか。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
>海洋大でも越中島キャンパスではなくて,品川キャンパスだったら興味ありかも.

これは,単純に会社が海洋大の近くだから帰りにでも寄れるから,という単純な理由です.他意はありません.
K_Tachibana
2009/07/22 08:11
ご訪問ありがとうございます。

>単純に会社が海洋大の近くだから帰りにでも寄れるから

 サイエンスカフェの集会のために茨城や北海道まで行かれるような方がそのように仰られても小生としては腑に落ちません。その気になれば行ける筈というか行かれるでしょう。百歩譲って発言通りの趣旨だとしても確実に誤解を生む書き方です。当方としては看過しかねます。
Flagship
2009/07/23 06:55

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